Yoga is the lifestyle.
この記事では、ヨガのストレス解消効果と、効果のあるヨガポーズを紹介し、ストレスの原因と対処法について解説します。
■なぜ、ヨガでストレスを解消できるのか?
ヨガの呼吸によるストレス解放効果
”運動” が健康的なストレス解消法の1つであることは、広く知られている事実です。
ヨガがストレス解消効果に優れているワケは、アーサナ(ポーズ)による ”運動” もそうですが、なによりヨガで行なう ”呼吸法” に秘密があります。
私たちは誰でも、ストレスを感じると、知らず知らずのうちに体が緊張して、交感神経優位の浅い呼吸をするようになります。
浅い呼吸を続けると、酸素と栄養素が体全体に行きわたらず、身体の細胞が酸欠状態となり、疲れやすく、自律神経が乱れてきます。
そうした交感神経優位の緊張状態から、ヨガの腹式呼吸で副交感神経優位の深い呼吸に変えると、体がリラックスし、血流が改善、代謝が高まります。
すると、体全体に酸素や栄養素がめぐり、体がリラックスするので、気持ちも安定し、ストレスが解消されます。
ですから、ストレスを感じたら、ヨガの腹式呼吸をしてください。
ヨガのポーズをとりながら腹式呼吸をするのがベストですが、あまりにストレスが溜まりすぎると、体を動かしたり、出かけるのも面倒になるものです。
そういう時は無理をせず、座って腹式呼吸をするだけでも構いません。
ヨガの瞑想によるストレス解放効果
ヨガでは瞑想も行います。
瞑想は座って行なうものだけでなく、ヨガのアーサナ(ポーズ)をしている時の、自分自身に集中している状態も ”瞑想” の1つです。
瞑想は、心を落ち着かせ、考え方を柔軟にする効果があります。
真面目な人ほどストレスを受けやすいのですが、それは真面目であるがゆえに、「~しなければいけない」「~すべき」と考える傾向があるからです。
そうした考え方のクセが、ストレスを生み出していることに気付き、考え方を変えれば、いままでストレスの要因だったことに反応しなくなります。
ヨガのアーサナの練習や瞑想で、絶え間なく繰り返される思考や、「~しなければいけない」「~すべき」という観念から離れ、頭を空っぽにして何も考えない時間を持つと、今までの考え方を一歩引いたところから見る余裕が生まれることがあります。
瞑想といっても、難しく考える必要はありません。最初はただボーっとしているだけでも良いのです。
思考から離れ、心に余裕ができると、「~すべき」だった考えが「~しなくてもいいか」に変わって、いつの間にかストレスを感じなくなっているはずです。
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⇒瞑想の効果については「ヨガの瞑想とは? その目的と方法について」の記事でも解説
ストレス解消に効果のあるヨガポーズ
イルカのポーズ(アルダシルサーサナ)
このポーズは、頭を心臓より下にすることで、脳の血流を増やして頭をスッキリさせる効果があります。
画像出典:http://www.yogamagazine.com
- 肩幅に肘と手のひらをマットにつく。
- 両腕が平行になっているのを確認する。
- お尻を持ち上げ、お尻を頂点とした三角形を作る。
- 背中が丸くならない位置で、膝を曲げてキープする。
立位の深い前屈バリエーション(ウッタナーサナ バリエーション)
頭を下にして脳の血流を増やし、肩周りのコリや疲れをとるのでストレス解消に効果的なポーズです。
画像出典:https://www.doyouyoga.com
- 両足を揃えるか、腰幅ほどに開く。
- 胸を脚に近づける。
- 背中が丸くなるようだったら、膝を曲げても良い。
- 安定していれば、背中で両手を組んで、腕を伸ばして肩甲骨をストレッチする。
薪のポーズ(アグニスタンバーサナ)
下半身のストレッチ効果のあるこのポーズを深い呼吸と共にじっくりと行なうと、心が落ちつきます。
画像出典:http://gulfnews.com
- すねを体と平行にして、かかとと膝を揃える。
- 背筋を伸ばしながら前屈する。
- 脚が揃えられない場合は、下の足を恥骨に寄せる。
■ストレスの原因と影響
現代日本での生活は「ストレス社会」と言われています。
やらなければいけない仕事、家事、複雑な人間関係、通勤・通学の満員電車・・・
ストレスの要因は、挙げればキリがないですね。
あまりに多くストレスを受けすぎて、自分がストレスを受けていることを感じられなくなっている人も多くいます。
以下のような症状があれば、ストレスが溜まっている可能性が高く、要注意です。
体の症状
- 肩こり
- 目の疲れ
- 疲労
- 肌荒れ
- 脱毛
- 頭痛
- 不眠
- 自律神経の乱れ
心の症状
- 不安
- 落ち込み
- イライラ
- 怒り
- 気力や集中力の低下
- 希望を持てない
このような症状が続いて、ストレスの積み重ねをほおっておいたり、我慢を続けていると、深刻な病気として現れてきます。
「ストレスは万病の元」といわれるように、ストレスが原因の病気には、自律神経失調症、うつ、胃腸の病気、心臓などの循環器の病気、アレルギー、不安障害、アルコール依存症、パニック障害など数え切れないほどあります。
病気が発症してからでは、回復に時間がかかります。
症状が深刻ではない、未病の時にストレスを解消することが、健康を保つ秘訣です。
■自分に合ったストレス解消方法を見つける
ヨガは、ストレス解消に効果があるのでおすすめしますが、いちばん大切なのは、”楽しむこと” です。
いくらヨガが心身の健康に良くても、「嫌だな、やりたくないな」という気持ちでやったら、効果があるどころか、ますますストレスが溜まってしまうでしょう。
あなたに合ったストレス解消方法を見つけてください。
入浴、カラオケ、食べること、睡眠、スポーツ・・・いろいろあると思います。
楽しんでできること、好きなことをやるのがストレス解消の一番の近道です。
ただ、お酒やタバコ、ギャンブルがストレス発散手段だと言う人がいますが、常習性があるものは、度を超すと逆にストレスの原因となるので、注意してくださいね。