Yoga is the lifestyle.

■ヨガにおける瞑想って何?

最近は、「マインドフルネス(瞑想)」という言葉もあちこちで聞かれるようになり、瞑想が社会的にも浸透してきた感があります。
Google社の元人材育成部長ピョートル・ジグバチ氏等が、同社にマインドフルネスを定着させ、それが業績の大幅アップにつながったという話がブームの火付け役となったようです。

マインドフルネスは「いまここ」に意識を集中させることで、思考を離れた瞑想状態に入っていく技法で、ヨガの瞑想と同じ性質を持っています。

 

ヨガで行なうアーサナ(ポーズ)やプラーナーヤーマ(呼吸法)は、その行為に意識を集中させて瞑想に入りやすい心身を作ることが本来の目的です。
ヨガは、健康や美容のための運エクササイズ的な効果もありますが、真の目的は、サマディ(三昧という、心が常に平安な状態)に達することにあります。
そして、そのサマディの状態になるために、瞑想は欠かせません。

ヨガの瞑想には3つの段階があります。

  1. 集中すること
  2. 「自分とは何か」を知ること
  3. サマディの状態を得る(最高の至福を得る)

サマディに至る過程では、瞑想中にさまざまな体験があります。
光を感じたり、物質のイメージや色が見えたり、不思議な体験をする場合もあります。
人は、それぞれ顔や個性が違うように、瞑想の体験も違うのです。

ですが、そういった不思議な体験がどんなに面白く、陶酔するものだとしても、あまりとらわれないほうが良いでしょう。
とらわれることによって、サマディの体験を逃してしまうかもしれません。

 

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■瞑想は「幸せに気付く方法」

一般的によく言われる瞑想効果は次のようなものがあります。

  •  集中力がつく
  • 仕事の効率が上がる
  • 気持ちが安定する
  • 物事を前向きにとらえられるようになる

瞑想によって、なぜこれらの効果が生まれるのでしょうか?
それは、心の状態が「未来志向」から「現在志向」に変わるからです。

不安感や恐怖感は、「未来」を心配する心から生まれます。
心が「今」にだけ集中していれば、不安感や恐怖感は起きません。
「今できることを、無心でやる」という心の状態が、最高のパフォーマンスを発揮させるのです。

 

ヨガにおける瞑想の究極の目的は「サマディ」、つまり幸せでいることです。
あなたは今、幸せですか?

「もっとお金があれば、幸せ」「彼氏(彼女)ができたら、幸せ」「あと5キロ痩せれば、幸せ」と、幸せになるのに条件(欲望)を付けていませんか?

人間の欲望とはキリがないもので、がんばって一つ達成できても、次々に新たな欲望が出てきます。
欲望を追い求めるだけの、鼻先にニンジンをぶら下げた馬のような生き方は、したくないですよね。

幸せは「今、ここ」にしかないと気付くこと。
そして、すべてをありのまま受け入れた上で、自分ができることをしていくこと。
それがヨガで理想とされる生き方で、その生き方をするためのトレーニングが、瞑想です。

■瞑想のやり方

心地いいように座って、目を閉じます。
座法は何でも構いません。
床に座り続けるのが辛ければ、椅子に座ってもいいです。

ただ、背筋が伸ばせるようにしておきましょう。
そして、頭を空っぽにして何も考えないようにします。

呼吸や言葉(マントラ)に集中するテクニックがありますが、最初は何をしても、いろいろな雑念が湧いてくると思います。
雑念が湧くのは悪いことではないので、湧いてきたら、とらわれずにただ流してください。

瞑想中に、気持ちがザワザワしたり辛くなったりすることもあるかもしれません。
それは、あなたの潜在意識が、頭の中を整理整頓して心の掃除をしている証拠です。

瞑想を続けていると、集中を越えたところに、素晴らしい人生の智慧を発見することでしょう。
それは、人や本などから与えられた知識ではなく、本来のあなた自身(真我)から与えられたプレゼントなのです。