Yoga is the lifestyle.
■ヨガの呼吸法とは?
ヨガでは呼吸法のことを、「プラーナヤーマ」といいます。
「プラーナ」とは「呼吸」のことですが、「生命エネルギー」という意味もあります。
「ヤーマ」は「コントロール」のことなので、「プラーナヤーマ」とは「生命エネルギーのコントロール」という意味になります。
この記事では、ヨガで使う3つの呼吸法のやり方と、「プラーナ(生命エネルギー)」について解説をします。
ヨガをしている時の呼吸法
ヨガをするときは、呼吸を止めない事が大切です。
深い呼吸をすることが良いのですが、ヨガに慣れていない方は、まずポーズの時に呼吸を止めない事を意識してください。
ヨガでは、息を吸うのも吐くのも鼻で行います。
鼻から吸いながら腕を上げ、鼻から吐きながら腕を下げる、というように動きと呼吸を連動させます。
ヨガの呼吸法(プラーナヤーマ)は、生命エネルギーのバランスを整え、心身を健康にします。
仕事中や通学・通勤中でもできるので、日常生活にプラーナヤーマを取り入れてみてください。
腹式呼吸
副交感神経を活性化させる呼吸法です。
腹式呼吸で副交感神経が活発になると、緊張が解かれ、気持ちが落ち着きリラックスすることができます。
腹式呼吸のコツは、吸うことよりも吐くことに意識を向けることです。
吐いて吐いて、吐ききったら、自然と深く吸うことができます。
腹式呼吸のやり方
- 鼻から息を吐き出す。
- 鼻からゆっくり息を吸って、肺を膨らまし、お腹まで空気を入れるように深く吸い込む。
(実際にお腹に空気が入るわけではないですが、空気を吸い込むことで肺の下にある横隔膜を押し下げると、お腹がふくらみます。) - 鼻からゆっくり息を吐き、徐々にお腹がへこんでいく。
(これも、横隔膜が上がることによって、お腹がへこみます。) - 2,3を繰り返す。
胸式呼吸
交感神経を活性化させる呼吸法です。
胸式呼吸で交感神経が活発になると、緊張感・活発さが生まれ、エネルギッシュになります。
コツは、お腹をへこませたままにして、肋骨を左右に押し広げるように呼吸してみてください。
胸式呼吸のやり方
- 鼻から息を吐き出す。
- 鼻からゆっくり息を吸って、胸から上まで空気を入れる。
(横隔膜を押し下げないので、お腹はふくらまない) - 鼻からゆっくり息を吐いて、胸から空気を出す。
(横隔膜は動かないので、お腹は動かない) - 2,3を繰り返す。
完全呼吸
完全呼吸とは、ヨガでもっとも理想とされる呼吸法です。
腹式呼吸、胸式呼吸、肩呼吸(浅い呼吸)をすべて取り入れておこないます。
実践することで、呼吸機能が高まり、身体中に酸素を送ることができます。
コツは、空気が身体を出たり入ったりするたびに、身体が波打つように動いているのを感じてください。
完全呼吸のやり方
- 鼻から息を吐き出す。
- 鼻から息を吸って、お腹 → 胸 → 鎖骨 の順にふくらませる。
- 鼻から息を吐き、鎖骨 → 胸 → お腹 の順にへこませる。
- 2,3を繰り返す。
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⇒【目的別】ヨガの呼吸法(片鼻呼吸、シータリー、ウジャイなど) の記事も参考にしてください。
プラーナ(生命エネルギー)って何?
ヨガの呼吸法のことを「プラーナヤーマ」と言います。
この「プラーナ(生命エネルギー)」とは一体何なのかについて考えてみましょう。
あなたは「素粒子」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
私たちの肉体をふくめ、この世界の物質を原子よりもっと小さい単位で見ると、全て同じ素粒子(エネルギー)でできていることが物理学で証明されています。
全ての物質が同じエネルギーでできているのだから、たとえば、この文章を表示しているパソコンやスマホとあなたは、同じエネルギーからできていると言えます。
本、オレンジ、椅子、テレビ、犬、友人、今日の朝食、さっき飲んだ水、・・・
すべてが同じエネルギーからできています。
また、空気も二酸化炭素Co2、酸素Oなどの物質(原子)で構成されているので、空気もあなたと同じエネルギーからできているのです。
この世のすべては同じエネルギーで出来ている。
そう考えると、何もないように見える空気中にも、実際には、目に見えないエネルギーが満ちていることが分かります。
その、物質が持つ目に見えないエネルギーのことをプラーナと言います。
インドには、何十年も飲まず食わずで生き続けている仙人のような人がいますが、そういう人は、空気中からプラーナを効率的に体内に取り込んでいるのかもしれません。