Yoga is the lifestyle.

■ホットヨガで頭痛が起きる原因

ホットヨガをすると、頭痛が起きるという人はけっこういます。
筆者も、ホットヨガをしていた時、たまに頭痛に悩まされていました。

今回の記事では、なぜホットヨガでは頭痛が起きやすいのかをまとめてみました。

暑い環境で、脳の血管が拡張する

ホットヨガで起きる頭痛の大半は、頭の片側がズキズキと痛む「片頭痛」です。
片頭痛は、何らかの原因で頭の血管が急激に拡張し、血管が脳や頭蓋骨を圧迫することで感じる痛みです。

ホットヨガで片頭痛が起きる大きな原因は、その暑い室温にあると考えられます。
私たちの身体は、寒いところにいれば、血管を閉めて熱を保持しようとしますが、逆に暑いところにいると、全身の血管が拡張して熱を放出しようとします。
ホットヨガの環境は、室温36℃前後なので、その暑さによって身体の血管はもちろん、頭の血管も拡張します。

そこに加えて、ヨガでは、頭を心臓より下にするポーズが多くあり、頭に血が上りやすい状態となります。
暑さで頭の血管が拡張し、さらにそこに血流が集まることで、ますます血管が太くなり、片頭痛が起きるのではないかと考えられます。

大量の発汗によるミネラル不足

ホットヨガでは、大量の汗をかくので体内のミネラルが汗と共に排出されてしまいます。
ミネラルの中でも、マグネシウムやナトリウムが不足すると頭痛が起きやすくなりますが、これらは汗をかくと失われやすい成分です。

汗をかいて失ったミネラルを補わずにいると、頭痛のみならず、脱水症状で意識を失う場合もあるので、注意が必要です。

脳の酸欠状態

暑さによって呼吸が浅くなり、脳に充分な酸素が行きわたらず、頭痛を引き起こしている可能性があります。
呼吸が浅くなると血液中の酸素が減り、身体は酸欠状態となるので、頭痛だけでなく、立ちくらみやめまいも起きやすくなります。

 

↓ ホットヨガで頭痛が起きる人は、常温ヨガの方が身体に合っているかもしれません。ヨガプラスはホットと常温どちらもある店舗が多いので、オススメです。

■ヨガで頭痛が起きるのを防ぐ方法

逆さまのポーズは、長いキープ時間しない

ヨガで起きる頭痛を防ぐには、脳の血管拡張を防ぐことが重要です。

ダウンワードドッグや立位の前屈のポーズは、頭に血が上って血管が拡張しやすくなるので、頭痛が起きやすい人はあまりキープ時間を長くしないほうが良いでしょう。
ダウンワードドッグは、膝をマットについた軽減ポーズで行なったり、前屈は深く頭を下げないなどの対処をしてください。

ヨガは、自分の体調や心地良さによってポーズの強度を調整すべきなので、すべてを完璧にやらなくてもまったく問題ありません。

食事に気を付ける

ヨガをして汗をたくさんかくと、ミネラルが不足して頭痛の原因になります。
ミネラルは、残念なことに人間の体内で作り出すことができないため、食べ物から補うしかありません。
普段から、ミネラルが充分に摂れる食事を心がけましょう。

コンビニやファーストフードなどばかり食べると、体内のミネラルはどんどん減ってしまいます。
普段の食事で、人間の身体に必要な“タンパク質・ビタミン・ミネラル”の3大栄養素をバランスよく摂ることが頭痛予防につながります。

深い呼吸をする

脳が酸欠状態になって頭痛が起きるのを防ぐために、ヨガをしている時は深い腹式呼吸で行ってください。
ポーズがきつくなると、呼吸が止まったり浅くなりがちです。
ヨガでは、深い呼吸をすることを最優先しますので、呼吸ができなくなるほどポーズを深めないようにしましょう。

■ヨガで頭痛が起きた時の対処法

休息のポーズで一旦休む

ヨガをしている時に頭痛が起きた場合、シャバアーサナやチャイルドポーズで休みます。
少し休んでも良くならない場合は、レッスンを途中退室しても構いません。

冷たいタオルで頭を冷やす

頭痛が起きたら、頭の拡張した血管を収縮させるために、冷やしたタオルを頭に当てます。
こめかみなど、ズキズキと痛む所を冷やして安静に横になりましょう。

スポーツドリンクを摂取。コーヒーや紅茶などカフェインも有効

脳に必要なマグネシウムやナトリウムを補うために、スポーツドリンクを飲みます。
また、カフェインには脳の血管を収縮させる作用があるので、コーヒーや紅茶などを飲んでも効果があります。