ホルモンバランスの乱れによる心身の不調を改善するには、ヨガが最適です。
なぜなら、ヨガは「身体」と「心」を整え、不調の根本原因にアプローチするからです。
ホルモンとは?
「ホルモンという言葉はよく耳にするけど、実際にどんなものなのか分からない」という人もいると思うので、まずは簡単にホルモンについて説明しますね。
ホルモンとは、体内の内分泌器(内分泌腺)と呼ばれる臓器で産生されて、血液に乗って体内に運ばれる化学物質です。
「エストロゲン」や「テストステロン」というホルモンの名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
これらは、身体の女らしさ・男らしさを作り出すホルモンで、エストロゲンは月経周期のコントロールや妊娠を維持する働きなどをし、テストステロンは筋肉の構築や性衝動などを司ります。
また、すい臓で産出される「インスリン」は、糖尿病を患っている人には馴染みが深いホルモンですね。
血糖値を下げて、体内の血糖レベルをコントロールする働きをしてくれます。
その他にも、身体中に散らばった様々な臓器が、数多くのホルモンを産生して分泌しているわけで、人間の身体が正常に動くためにホルモンは欠かせないものなのです。
↓ 主要なホルモンと、ホルモンを産生する器官。
画像出典:新宿加藤鍼灸院・整骨院
ホルモンバランスが崩れるとどうなるのか?
ホルモンは人間の身体が正常に機能するのに欠かせない物質ですが、体内を巡るホルモン量が多すぎても少なすぎても悪影響が出ます。
ホルモンバランスが崩れると、うつ症状、不眠、体重の減少、過食、長期にわたる不安感、だるさなど様々な症状が現れ、ひどい場合は医師の診察を受けて、長期にわたって薬を飲まなくてはいけなくなることも。
肉体面にも精神面にも症状が出て、生活の質は悪化します。
女性の場合、月経前症候群(PMS)や更年期障害などもホルモンバランスの乱れによるものです。
また、産後に起こる精神的な落ち込み、うつ症状の多くも、出産によってホルモン分泌が変動することが原因です。
なぜヨガはホルモンバランスを整える効果があるのか?
ヨガの効果と言うと、ダイエットや運動不足解消がよく取りざたされますが、実はヨガは、健康の維持や体質改善にも大きな効果を発揮するのです。
内分泌系に作用してホルモンバランスを整える効果もあります。
上で説明したように、ホルモンは様々な臓器で産生・分泌されるのですが、ヨガポーズは、その臓器がある特定の部位を刺激し、臓器を活性化させてホルモンバランスのコントロールを容易にするのです。
また、ヨガは肉体的に作用するだけでなく、呼吸法や瞑想をすることで精神的にも良い影響があります。
ヨガをすると、心が落ち着きストレスが解消できることは明らかな事実であり、「ヨガにはセラピー効果があり、生活の質を改善する」という研究結果も出ています。(参考:NCBI)
ヨガは、身体と心の両方からアプローチすることで、ホルモンによる心身の不調を改善できる優れたメソッドだと言えるでしょう。
ホルモンバランスを整えるヨガポーズ
心身の健康にとって、ストレスは大敵。
ヨガでストレスを解消しましょう。
必要であれば、タオルやブランケットなどを補助具として使用し、リラックスしながらポーズを取ってみてください。
筋肉を緩ませることを目的としたリラックス系のヨガポーズは、ホルモンバランスを整える効果が高く、ストレスを受けると発生するコルチゾールというホルモン分泌を抑制して、うつ病を改善するという研究結果も出ています。(参考:NCBI)
魚のポーズ
画像出典:YOGA JOURNAL
- 仰向けに寝て膝を立てる。
- 手のひらを下向きに、お尻の下に入れる。
- 腕全体を身体の下にしまう。
- 肘でマットを押して上体を持ち上げ、頭頂をマットに降ろす。
肩立ちのポーズ
画像出典:YOGA JOURNAL
- 仰向けに寝て、膝を胸に近づける。
- 手で腰をサポートしながら、足を天井方向へ伸ばす。
- 視線はおへそやつま先を見る。
亀のポーズ
- 膝を立てて座る。
- 腕を脚の内側から回して、足の甲を持つ。
- 上体と頭は力を抜く。
ウサギのポーズ
- 正座で座り、膝の前に両手をつく。
- 両手の間に頭をつき、頭頂がマットに付くようにお尻を持ち上げる。
- 両手で足のかかとをつかむ。
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