Yoga is the lifestyle.
■ヨガでアトピー症状を改善するには
ヨガの血流改善・代謝アップ効果で改善を目指す
湿疹のかゆみはとても辛いものですよね。
かゆいと何をしていても集中できず、掻けば湿疹は余計にひどくなるし、かゆみを我慢するストレスも相当なものです。
そうかと言って、症状をやわらげるステロイド剤は、長期間使用すると副作用があり、体への影響が心配。
身体への負担のない方法でアトピーの改善を考えた時、ヨガが助けになります。
薬は、症状が出てから対処(対症療法)しますが、ヨガは、症状の根本原因にアプローチ(原因療法)して改善を図ることが可能なのです。
アトピー症状を根本的に改善するには、代謝を高め、血流を良くする体質改善が必要。
代謝が悪いと、老廃物やアレルギー物質が体内に溜まりやすく、体の排泄器官である皮膚に、湿疹という形で症状が現れます。
いわば、アトピーとは「毒素が溜まっているよ」という体からのシグナルなのです。
ヨガの腹式呼吸は、代謝や血流など、人間の意志ではコントロールできない体の機能をつかさどっている自律神経を整える効果があります。
その効果によって、細胞に溜まっている老廃物やアレルギー物質が血液やリンパ液へ流れ込み、尿や汗となって体外へ排出されるという身体の代謝機能が高まるので、アトピーの症状が良くなります。
ヨガでストレスをなくし、症状を改善する
ストレスも、アトピーの大きな原因の一つ。
ストレスによる免疫力低下でアトピーの症状が現れ、その湿疹によるかゆみも更なるストレスとなり、さらに症状が悪化する悪循環におちいってしまいます。
ヨガは、交感神経(活発さ、緊張感を起こす神経)を鎮め、副交感神経(安らぎ、落ち着きを起こす神経)を優位にする効果があります。
副交感神経が活性化すると、体と心は自然とリラックス状態となり、ストレスが解消されます。
また、ヨガの瞑想もストレス解消に役立ちます。
瞑想を続けることで、物事の感じ方・考え方がポジティブに変わり、ストレスの影響を受けにくい心が作られるのです。。
ヨガ的な食事で、症状を改善する
著者がアトピー症状だったとき、ヨガ、瞑想をすると同時に食べる物に気をつけるようにしたら、症状は治まってきました。
アレルギー反応を起こすものを食べないだけでなく、化学添加物や白砂糖など、体にとって害となる食品を摂ることを減らすと、徐々に湿疹が出なくなりました。
ヨガをすると、自分自身に集中し、心や体と対話することで、もっと自分を大切にしようという意識が生まれます。
その時その時の食欲にまかせて食べ物を体に詰め込むのではなく、体にとって良いものを丁寧に味わって食べること。
そうした自分を大切にすることの積み重ねが、アトピーを含め、病気になりにくい健康な体を作るのかなと思います。
ヨガの本質は、人生を幸せに生きる智慧です。
幸せでいるために、健康は大きな要素。
健康でいるために、体がよろこぶものを食べること。
そういうヨガ的な考えで食事をしてみてください。
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敷居が低いので、体の固さや年齢を気にすることなくヨガを楽しめます。呼吸法を取り入れたレッスンも多数開催しています。
⇒ 「ヨガ前後の食事 ヨガ的な食事とは」の記事も参考にしてください。
アトピー改善のためのヨガポーズ
代謝を高め、血流を良くするには、筋肉を鍛えるポーズが効果的です。
また、アトピーの原因の一つであるストレスが解消できるポーズもご紹介します。
ねじった体側を伸ばすポーズ(パリヴッタパルスヴァコナーサナ)
全身を使うこのポーズは、体幹を鍛え、代謝アップに効果的です。
マットにつく手を、前足の外側にもってくると強度が高まります。
写真出典:http://www.yogajournal.com
- 後ろの足は、つま先でマットをとらえ、足首が90度になるくらい遠くに置く。
- 前の脚は、膝が90度まで踏み込む。
- 後ろの足と同じ側の手をマットに付き、おへそからねじり、反対側の腕を天井方向に上げる。
- 後ろ足のかかとから頭頂まで、まっすぐになるようにする。
車輪のポーズ(ウルドゥバダヌラーサナ)
後屈のポーズの中でも強度の高いこのポーズは、身体を活性化させ、自律神経を整えるので、内臓機能と代謝を上げストレスを解消する効果もあります。
写真出典:http://www.yogajournal.com
- 仰向けから、両手のひらを頭の横に置き、指先を脚方向へ向ける。
- ひざを立ててかかとをお尻に近づけ、身体全体を持ち上げる。
- 脚の付け根を上に押し上げるようにする。
肩立ちのポーズ(サルバンガーサナ)
このポーズは、身体の持つ自然治癒力を高めるので、皮膚の湿疹や病気にも効果が期待できます。
写真出典:http://www.lovemyyoga.com
- 仰向けの姿勢から、両手で腰をサポートしてお尻を上げる。
- 足を天井方向へまっすぐ伸ばす。
- あごを胸につけるが、呼吸が苦しくないように喉を締めすぎないように注意する。
- ポーズをほどくときも、両手で腰をサポートしながら、背骨の上からゆっくりと下りる。
■適度に汗をかくこともアトピー改善につながる
アトピー性皮膚炎は、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られます。
以前は、筆者もアレルギーがあり、夏の暑い時期は汗が、冬の寒い時期は乾燥とセーターなどの繊維が、皮膚への刺激となり湿疹の症状が出ましたが、ホットヨガに通い始めて大量の汗を出すことを習慣にしたら、症状が治まってきました。
汗をかくとアトピー症状が悪化するということは、よく聞きます。
確かに、一時的に汗によってかゆみが増すこともあります。
ですが、長期的に見ると、汗をかくことで皮膚から吸収したアレルギー物質が排出されたり、代謝・血流が良くなったりするので、改善につながります。
血流改善・代謝アップという身体への効果が常温ヨガよりも高い「ホットヨガ」は、アトピー改善にオススメなエクササイズです。