▼目次

1、ヨガポーズと同じ?違いは? ヨガと似ているピラティスエクササイズ
1-1、ロールオーバー (ヨガ:鋤のポーズ)
1-2、オープンレッグバランス (ヨガ:ボートポーズ)
1-3、ショルダーブリッジ(ヨガ:橋のポーズ)
1-4、スワン (ヨガ:コブラポーズ)

2、ヨガとピラティス 類似点と相違点
2-1、歴史
2-2、動き
2-3、作用する部位
2-4、スピリチュアリティ

 

ヨガポーズと同じ?違いは? ヨガと似ているピラティスエクササイズ

ヨガポーズと同じ動きをするピラティスエクササイズを4つご紹介します。

体勢は同じでも、ヨガとピラティスでは、フォーカスする筋肉や身体の使い方が違うのが面白いところです。

ロールオーバー (ヨガ:鋤のポーズ)

画像出典:theurbanbodystudio.com

 

ピラティスの「ロールオーバー」は、ヨガの「鋤のポーズ」と似ています。

どちらも、肩甲骨をしっかりとマットに付けて正しい姿勢で行なうことが大切です。

ヨガの「鋤のポーズ」では、足を持ち上げる時に手で腰を支え、足が頭上の床に着く場合は両手を組みますが、ピラティスの「ロールオーバー」では、両手はマットに付けたまま動かさず、腹筋の力を使って足を上げ下げします。

なので、ヨガの方がよりストレッチ性が高く、ピラティスの方はより腹筋が鍛えられるという点に違いがあります。

オープンレッグバランス (ヨガ:ボートポーズ)

画像出典:www.verywellfit.com

 

この体勢は、腹筋を鍛える効果がバツグン。
ヨガでもピラティスでも、身体をVの字にして背筋を伸ばすことを心掛けます。

ヨガでは、膝を曲げる軽減ポーズや、足を開いて両手で両足首をつかむバリエーションもあります。

ピラティスでは、基本的に両脚を揃え、かかとを付けてつま先を外側に開くピラティススタンスで行ないます。

ピラティスでは、「ティーザー」や「オープンレッグロッカー」などのエクササイズの一部として、このポーズが取り入れられています。

ショルダーブリッジ(ヨガ:橋のポーズ)

ヨガでは、前屈のカウンターポーズ(反対の動き)として「橋のポーズ」を行なうことが多いのですが、ピラティスでは、レッスンの冒頭で準備運動として「ショルダーブリッジ」を行なうことが多々あります。

どちらも、背骨の動きをスムーズにして、骨盤の位置を整える効果がありますが、やり方にちょっとした違いがあります。

ヨガでは、肩を身体の下に引き込み、両手を組んで腕の裏側で上体を持ち上げてポーズをキープし、ピラティスでは、腕や肩に頼らず、腹筋の力で上体を上げ下げします。

なので、このポーズもヨガではストレッチの要素が強く、ピラティスでは体幹強化の要素が強いと言えます。

スワン (ヨガ:コブラポーズ)

ヨガとピラティスで違った動物の名前がついているポーズですが、基本的には同じエクササイズです。

背中と腰、腹部のストレッチ効果があり、腕を伸ばすと強度が上がります。

ヨガでは、「コブラポーズ」単独で行なう以外に、太陽礼拝の一連の動きの中でもこのポーズをします。

ピラティスでは、スワンの姿勢を取ったまま、呼吸に合わせて首を動かす「ネックロール」を組み合わせることがあります。

 

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ヨガとピラティス 類似点と相違点

ヨガとピラティス、どんなところが同じなの?
違うところは何?

その疑問に4つの視点から答えます。

歴史

ヨガは5,000年以上前にインドで生まれたもの。
アーサナ(姿勢)、瞑想、呼吸、3つの方法で、身体と心、精神の安定と健康を手に入れることを目的として発展してきました。

一方、ピラティスはヨガよりもずっと歴史は浅く、1925年頃にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏によって考案されたもの。
ピラティス氏は、ヨガのポーズも参考にしてエクササイズのメソッドを開発しました。

当初は負傷した兵士のリハビリ目的で使われ始め、その後、プロのアスリートが身体を整えて強化するためにも用いられるようになり、現在では一般的なエクササイズとして世界中に広まっています。

ヨガとピラティスどちらも、身体と心に作用して、生活レベルを向上させることを目的として発展してきたエクササイズです。

動き

上の写真でご紹介したように、ヨガとピラティスは同じポーズも多いのですが、動きが多いか少ないかという違いがあります。

ヨガは一つのポーズを動きを止めて維持する時間が長いのですが、ピラティスは止まってポーズを維持することはほとんどありません。
ピラティスでは、一つの動きが終わったら、まったく別の動きに移り、レッスン中は常に身体を動かします。

作用する身体の部位

ピラティスでは、体幹を強化することが、身体を作り上げる上でもっとも重要だと考えます。
ピラティスのほとんどのエクササイズは、腹筋や背筋、つまり体幹を鍛えるためのもの。

ヨガでも体幹は鍛えられますが、ヨガは柔軟性やストレッチにも同じくらい重点を置いています。
ピラティスのエクササイズとは違い、ヨガでは、腕や肩など小さな部位にも刺激を入れるポーズが多くあります。

また、ヨガでは自分の体重のみを負荷として行ない、エクササイズマシンは一切使わないのに対し、ピラティスでは大きなマシンを使って、身体の機能を目覚めさせます。

心身を繋ぐためには、大仰なマシンは必要ないとするヨガ。
マシンを使うことで、効率的に身体を教育できるピラティス。

どちらも違った魅力があります。

スピリチュアリティ

ヨガとピラティスは、どちらも身体と心を統合させて、スピリチュアリティ(精神性)を高めるエクササイズです。

でも、ヨガは瞑想や心の状態を観察することでスピリチュアリティの道をハッキリと示しますが、ピラティスは精神面での効果は認められているけれど、スピリチュアル的なことに直接触れることはありません。

その理由は多分、ヨガは、”ポーズを取ることで、心の状態を見ることを求めるもの” で、ピラティスは、”動きをコントロールして、体のアライメントに集中することを求めるもの” だからでしょう。

フォーカスする対象が、ヨガは「心」、ピラティスは「身体」という違いがあるのです。

ヨガの最後には、必ずシャバアーサナでリラックスし、瞑想状態になって終わるという特徴も、ヨガがスピリチュアリティを重要視している所以です。

意識を覚醒させることに重きを置くヨガ。
身体のメカニズムを重要視しているピラティス。

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