Yoga is the lifestyle.
”ヨガの音” と言って、まず連想するのはティンシャやシンギングボールのやわらかい音色ではないでしょうか?
この記事では、ティンシャとシンギングボールの種類を紹介し、それぞれの使い方について解説します。
■ティンシャ・シンギングボールの種類
ティンシャとシンギングボール、どちらも素材は、銅・鉄・亜鉛などを使った混合金属で造られています。
伝統的な作り方では、職人がハンマーで一打ち一打ち祈りを込めて錬造するので、形が微妙に異なり、それが音色の変化を生みます。
購入するなら、できれば実際に鳴らしてみて、自分に共鳴する音色のものを選びたいですね。
また、ティンシャやシンギングボールには模様が彫ってあったり、装飾アイテムが付いていたりとデザインもいろいろあります。
ここでは、代表的なデザインをご紹介します。
シンプル
ソフトな光沢があります。 ハンマーで打った後が残っているのも、手作り感があって良いですね。
画像出典:http://www.thirdworldtraid.com http://artdrum.com
マントラ
「OM Mani Padme Hum(蓮の中の宝石)」という有名な祈りのマントラが、刻まれています。
ティンシャには、このマントラがぐるっと中心を囲むようにデザインされていて、シンギングボールには、側面や底に書かれているものが多く見られます。
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ブッダの目(智慧の目)
このシンギングボールの底に描かれた模様は、全てを見通す「ブッダの目」を表しています。
仏教文化が生活に深く関わっているネパールの寺院や街中でよく見られるシンボルです。
目の間の小さな丸は、「第三の目」を表現していて、スピリチュアリティの開花を意味します。
鼻の場所にあるクルクルしたマークは、サンスクリット語の「1」を表していて、全てがひとつである(ワンネス)という事と、ブッダの教えを通して覚醒に至る一つの道という事を表しています。
画像出典:https://www.buddhagroove.com
ドラゴン
チベットでドラゴンは、創造的なパワーを持つ、縁起の良いシンボルとして崇められています。
天国、改革、エネルギー、富、クリエイティビティを表すドラゴンが、2体ペアでティンシャやシンギングボールを飾っています。
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アスタマンダラ(八吉祥)
チベットの8つの幸運のシンボルがティンシャやシンギングボールにデザインされています。
右巻きの巻貝、終わりのない結び目、二匹の金魚、蓮の花、宝石の付いた傘、宝の水がめ、車輪、勝利の松明、の8つを表すマークです。
シンギングボールには、8つの内の1つが底に描かれている物が多いようです。
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ティンシャとシンギングボールの豆知識
ティンシャは、チベットの仏教やヒンドゥー教の僧侶が祈祷や儀式で使用する、直径4~7㎝の小さなシンバルのような道具です。
古代から、仏教やヒンドゥー教の伝統的な記念日に、歌やチャンティングの楽器として用いられていました。
2つのシンバルは革の紐で結び付けられていて、互いを軽くぶつけることで「ティーン」というやさしい音が鳴ることが、ティンシャという名前の由来です。
一方、シンギングボールは、2500年前のブッダが生きていた時代から、主に瞑想状態を作り出す道具として使われてきました。
直径15~30㎝ほどのお椀型の金属を、木製の棒(マレット)でやさしく打ったり、こすったりすることで穏やかな音色が響きます。
その音を鳴らすことで、作物の収穫や、病気の回復、悪霊の退散など、ネガティブなエネルギーを避ける祈りの効果が高まるとされます。
ヒマラヤに近いネパールの一部や、インド、チベットなどでは昔、食事のお皿としてもシンギングボールが使われていました。
現在では、ティンシャとシンギングボールどちらも、瞑想やヒーリング、空間の浄化、音によるセラピートリートメントなどの目的で使われます。
ヨガでは、シャバアーサナから戻る時の合図として、または瞑想に入る時や、瞑想から現実に戻る時に鳴らします。
■ティンシャ、シンギングボール鳴らし方
ティンシャ使い方
ティンシャは「チベタンベル」とも言いますが、使い方はシンバルのように、2つを打ち鳴らします。
使い方はとても簡単です。
- 紐を両手で持つ。ちょうどティンシャの上あたりを持つと良い。
- すべらないように指先でしっかりと紐をつかんだら、ティンシャの淵を軽く打ち合わせる。
- 音が完全に消えるまで待つ。
シンギングボール使い方
ただボールを打つだけでなく、木の棒(マレット)でボールの淵をこすることによって音の振動が生まれ、瞑想効果や浄化効果が高まります。
また、マレットは、使い続けると、目に見えないほど細かい穴が生じ、それがボールと触れることでより良い音が出るようになります。
- 小さいサイズのボールは、左の手のひらにおいて、指で軽く支える。
- マレットの真ん中を、指先が下を向くようにして持つ。
- ボールの側面をやさしくたたき、音を鳴らす。
- ボール外側の淵を、少し力を入れて時計回りにマレットでこする。手首ではなく、腕全体を動かしてマレットを回す。
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