Yoga is the lifestyle.
■シニアヨガはどんなヨガ？
ほとんどの人は、65歳ぐらいになると仕事が定年になり子供も独立したりするので、これから新しい人生をゆっくり生きていこうとする時期に入ります。
そしてこの頃から、社会的には「シニア」「高齢者」と呼ばれるようになります。
まだまだ元気で、若者には負けないぐらいの体力、気力のある人も大勢いますが、反対に、運動機能が低下し、介護を必要とする人もいます。
シニア世代が、いつまでも元気で幸せに生きていくのをサポートできるのが、シニアヨガです。
シニア世代が望むのは、年齢を重ねても、自分らしく自立した生活を送れること。
そして、やりたいことを見つけてワクワクした毎日を過ごすこと、ではないでしょうか。
そのために欠かせないのは、心身の健康です。
シニアヨガは、シニア世代の心身の健康を維持し自立をサポートする目的で行なうもので、個人の身体レベルに合わせて、椅子や壁、ベッドなどの補助を用いたり、椅子に座ったまま、あるいはベッドに寝たままでもできるヨガです。
また、シニア世代にありがちな病気（関節炎や心臓疾患、 慢性痛、不安神経症や鬱病）がある人や、そのために服薬している人でも無理なくできます。
椅子に座っておこなうヨガ
シニアヨガでよく行われる、簡単なポーズをご紹介します。
家でもできるので、体調管理の一環として毎日の日課にしてみてはどうでしょうか。
キャット＆カウ
このポーズは、背骨を柔らかくして、身体のエネルギーを高める効果があります。
- 上を向いて、背筋を伸ばしながら息を吸う
- 肩甲骨を寄せて、お腹を前に突き出して骨盤を前傾させる
- 息を吐きながら背中を丸め、骨盤を引き込み、あごを胸につける
- ５回繰り返す
胸を開くポーズ
胸を開き、身体に深い呼吸が入るこのポーズは、猫背の解消と気分の落ち込みに効果があります。
- 椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばし、両手で椅子の背もたれの端をつかむ
- 背中を反らし斜め上を見て、胸を広げ深く呼吸をする
- 余裕があれば、両手を組むと、さらに肩甲骨周りのストレッチが深まる
- 3～5呼吸ほどポーズをキープする
ねじりのポーズ
お腹をねじるので、胃腸を活発にして消化機能を高める効果があります。
- 椅子に深く腰掛け、右手を左膝か左腿に添える。
- まずはおへそから左側にねじり始め、次に胸、肩、首の順番でゆっくりと回旋する
- 余裕があれば、視線は左肩越しに後ろを見るようにする
- 3～5呼吸ほどポーズをキープする
■シニアヨガでＱＯＬ（生活の質）を高める
シニアヨガを行うことで、実際にどんな効果があるのか、詳しく解説します。
身体の機能、筋力を保つ効果
できるだけ長く、人の介護を受けずに生活することは、誰しもがが望むことでしょう。
高齢になると、身体の代謝が落ち、筋力が落ちてくるのは自然現象なので当たり前のことですが、そこで何も対処をしないと、だんだん身体が思うように動かなくなり、その結果、生活の質や満足度（ＱＯＬ）は低下してしまいます。
そうならないためには、日常生活に必要となる活動性を維持できるだけの筋力・機能の保持を目指し、QOLの低下を防ぐことが必要です。
シニアヨガは、ゆるいストレッチだけを行なうものではありません。
身体にやさしい負荷のかからない運動だけではなく、動きは少ないけれど、短時間で身体に効かせるヨガです。
ヨガをすることで、筋力や関節の可動域を現状維持し、身体の機能を衰えさせない事を目的とします。
ストレス解消、心のケアに効果
身体の機能低下に悩み、家族や周りの人の迷惑になることが心理的な負担となり、ストレスを感じる高齢者は多くいます。
また、身体が思うように動かなかったり、病気などの理由で不安を感じ、引きこもり、孤独を感じている人もいるでしょう。
シニアヨガは、そうした高齢者の心の負担を、軽くする効果もあります。
ヨガで身体を動かすことで生まれる、「まだこれだけ動かすことができる」という自信。
人と一緒に運動することで育まれる、人とのつながり感や仲間意識。
それらは、イキイキとした生活をする上で大切な要素です。
そして、将来への不安や過去の後悔で心を悩ませることなく、今の自分自身を受け入れ、「これでいい。大丈夫なんだ。」という安心感を持つこと。
そうした心の変化が生まれるのも、シニアヨガの特徴です。
■シニアヨガはどこでできる？
高齢者が楽しめて、心身の健康にも効果があるシニアヨガは、全国の自治体や高齢者介護施設などで、クラスを設けています。
転倒防止のため
若さを保つため
運動のため
リハビリのため
うつ防止のため
病後回復のため
参加者は、様々な目的で参加されています。
どのシニアヨガクラスでも、共通しているのは、身体の機能維持・回復、リラックス効果を目的としています。
もちろん、身体の構造のみならず高齢者の心身について詳しく学んだインストラクターによって指導されるので、安心して行なうことができます。
↓ 健康寿命を延ばすには、カラダが動かせるうちからヨガを始めることが大切。
20代～60代まで幅広い年齢層が通っている「LAVA」や「カルド」がオススメです。
敷居が低いので、体の固さや運動経験を気にすることなくヨガを楽しめます。
