関節炎を患っている人は、「体が痛くて運動できない」と思い込み、身体を動かすことを怖がってしまう傾向がありますが、適度に運動することは症状を改善を早めます。

とは言え、ランニングやウェイトトレーニングなど激しい運動は、関節への衝撃が強く、負担がかかるので行なわない方が良いでしょう。

軽い負荷で自分に合わせて動けるピラティスが、最もオススメです。

ピラティスとは

ピラティスは、体幹を鍛えることを重視し、背骨と骨盤の位置を調整することで姿勢とバランスを整えることができるエクササイズです。

もともとは1900年代初頭に、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発されたメソッドなので、身体に痛みがある人や体力のない人でも安全に行なうことができるという点がピラティスの優れた特質。

ダンサーやアスリート選手が、身体をメンテナンスするためにトレーニングに取り入れているほど、ピラティスは体にやさしく、全身を整える効果が高いので、近年では、ジムやフィットネスクラブなどでもピラティスのグループレッスンが行なわれるようになってきています。

ピラティスはどんな関節炎にも効果があるのか?

関節炎は、指や肘、膝など動きの幅が大きい関節に起こりやすい疾患で、発症すると患部に痛みと硬直を引き起こします。

日常生活においても不都合が生じ、瓶のフタを開けたり、ボタンを閉めたり、靴ひもを結んだりなどの動作ができなくなり、ひどくなると、炎症部分が全く動かなくなることもあります。

関節炎は、リウマチ、痛風、線維筋痛症、変形性関節症など100以上もの疾患の総称ですが、最も多い関節炎は、変形性関節症です。

変形性関節症は、骨の両端を支えてクッションの役割をしている軟骨がすり減り、骨と骨が擦れることで痛みが起こる疾患で、関節炎の85%以上は、変形性関節症だと言われています。

ピラティスは、この変形性関節症に特に効果があるとされていて、海外では数多くのケーススタディでその効果が確認されています。

 

 

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ピラティスの関節炎を改善する効果

なぜ、ピラティスは、関節炎に悩む人にとって最適なエクササイズなのか?

なぜなら、ピラティスには、他のエクササイズには無い特徴があるからです。

それは何かというと・・・・

 

ピラティスの特徴

・体幹(腹部・背中)の筋肉を強化することを重要視して、正しい姿勢を作る
・エクササイズ中は、自分の体に全神経を集中させる
・決められた呼吸法を行なうことで、身体への意識を高める
・軽い負荷で、筋肉の強さと柔軟性を高める
・背骨と骨盤のアライメントを整える

 

ピラティスはこれらの特徴があるからこそ、身体に痛みがある人も安全に行うことができ、関節や靭帯、軟骨に負担をかけずに筋肉をほぐし、痛みを和らげることができるのです。

姿勢と動き、呼吸を徹底的にコントロールしながら行なうエクササイズは、ピラティス以外にありません。

背骨と骨盤が正しい位置に戻り姿勢が改善すること、そして、正しい身体の使い方が分かるようになることで、関節痛の痛みは軽減するだろうし、軽い負荷で穏やかに動くことで、こわばった筋肉をほぐす効果が得られます。

また、胸式呼吸と軽い筋トレで体内循環が良くなることも、関節炎が改善する理由の1つでしょう。

ピラティスは全身運動なので、血やリンパの巡りがスムーズになり、筋肉へ栄養と酸素の供給が良くなることによって、痛みや筋肉の硬直が緩和されるのです。

関節炎の痛みを和らげるためのピラティスのコツ

関節炎の改善を目的にピラティスをする時に、効果を高めるコツをお教えします。

プライベートレッスンを受ける

関節炎の痛みがある場合、一人ひとりの身体に合わせたオーダーメイドのトレーニングをするようにしてください。

ピラティス専門スタジオでは、プライベートレッスンやセミプライベートレッスンを行なっていて、インストラクターと一対一、あるいは2~3人の少人数で、手取り足取り教えてもらうことができます。

もちろん、10名ほどでのグループレッスンもありますが、関節炎を患っている場合は、エクササイズに特別な調整が必要なので、個別に教えてもらえるプライベートレッスンを受けた方が安全だし、効果も上がります。

ピラティス専用マシンを使う

関節炎の改善には、リフォーマーやキャデラックなど、ピラティスの大型マシンを使うと、より身体に負担なく高い効果が得られます。

マシンを使うと、ストラップやバネが身体の弱い部分を支えるので、正しい姿勢で筋肉を使うことができるのです。
筋肉をほぐすストレッチも、マシンの補助があれば、快適にできるはずです。

関節炎を患っている人もできる、ピラティスマシンを使ったエクササイズをご紹介しましょう。

 

画像出典:alignedforlife.com

キャデラックの上で、ボートを行なう女性。

バネの付いたバーが補助となり、腹筋が弱い人でも背筋を伸ばし上体を支えることができます。

 

画像出典:verywellhealth.com

リフォーマーを使って、マーメイドを行なう女性。

体側が気持ちよく伸びて、身体がスッキリするエクササイズです。

バーを押して自分でストレッチの強度を選ぶことが可能。

 

画像出典:physiofitpt.com

リフォーマーを使って、イブのランジを行なう女性。

体幹で身体を支えながら、股関節の可動域を広げるエクササイズ。

足を乗せた台にはバネがついているので、柔軟性に合わせてストレッチできます。

 

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