Yoga is the lifestyle.
「ヨガ」と言うと宗教をイメージする人も多く、「ヨガは宗教なのか、エクササイズなのか?」という問題はずいぶん前から議論されています。
また、ヨガを習いに行ったら、宗教チックなことを言われて気持ち悪かった・・・という経験をする人もいたりします。
ヨガは宗教? それとも運動?
あなたはどう思いますか?
■ヨガは宗教か?
ヨガが宗教みたいと言われる要因を挙げてみます。
ヨガが宗教っぽい点
- 発祥が、ヒンドゥー教の修行法である
- 瞑想をする
- ヨガの教義(八支則)が精神性について説いている
- 最終目的が「悟り」
- 流派がたくさんある
- インドのヨガ行者が修行僧みたい
これは著者の意見ですが、「宗教」という言葉の定義が、心の領域や精神性を扱うという意味であれば、ヨガは宗教だと言えます。
ですが、何か自分以外(神や他人や物)を盲目的に信じるという意味なら、ヨガは宗教ではないと考えます。
その理由について、説明しますね。
ヨガの教義に、神様についての教えはない
ヨガの原点はヒンドゥー教の修行方法でありながら、その教義である「八支則」には “シヴァ” や “ヴィシュヌ” といったヒンドゥーの神々については一切書かれていません。
もちろん、善い行いをしたら天国に行けるなどの “ご褒美” や、悪人は地獄に落ちるといった “脅し” もありません。
ほとんどの宗教に必ずと言ってよいほどある「神を信じる者は救われる」という教えが、ヨガには無いのです。
宗教は「とりあえず信じる」、ヨガは「まず自分で考える」
ヨガの哲学「八支則」の内容を簡単に言うと、まず最初に日々どう生きるかという教えがあり、次にアーサナ、呼吸法、瞑想という段階を経て、悟りを目指す方法が書かれてあります。
悟りを目指す過程で、副産物的にダイエットや健康などのメリットが得られますが、ときに心や魂の領域にまで踏み込むヨガは、たしかに宗教的です。
ただヨガは、「神様や教祖を信じて救われよう」とするものではなく、あくまで自分自身が主体となって生きる方法です。
ヨガの教えは、自分で自身の体・心・魂を整える方法を説いていて、その延長に ”悟り” があります。
だから、「自分以外を信じて、教えられたとおりに行動する」のが宗教であるなら、ヨガは「自分で考えて、自分の責任で行動する」哲学であり、両者は違った性質を持っていると言えます。
■自分に合うヨガをすればいい
心や精神性を扱うという点では、ヨガは「宗教」であるとも言えますが、同時にヨガは「エクササイズ」でもあり、「健康法」でもあり、「医学療法」でもあります。
もし、健康やダイエットだけを目的にするのであれば、ヨガのアーサナのみを実践すればいいし、心の安定を求めたり、精神的な学びを深めたりしたいのなら、アーサナに加えて呼吸法や瞑想を行なえばよいのではないでしょうか。
いろいろなニーズに合わせることができるのも、ヨガの魅力の一つです。
そして、宗教っぽいと言われるヨガの哲学や八支則に書かれている教えも、まず自分の頭で考え、理解し、消化してから、それが正しいと思えば実践すればよいのです。
自分に合わなければ、やらなくても構いません。
人はそれぞれ違っていて、万人に合う教えなどないのですから。
全てにおいて、自分はどうしたいのかを考えてください。まず自分ありき、ですよ。
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